巷で
噂にすらならない口蹄疫なんですが宮崎では大変な事になってます。
これは知っておいてください。
わかりやすい日記があったので転載させてもらいました。
【情報拡散希望】宮崎県・口蹄疫問題に関する、流通・販売関係者からのお願い【情報拡散希望】
私は九州のスーパーで働いている者です。
流通・販売に携わる者として口蹄疫問題に関心を持ち、この文章を書かせて頂いております。
最近頻繁に報道されるようになりましたが、宮崎県で発生している口蹄疫は爆発的に感染拡大し、宮崎県の畜産農家に大打撃を与えております。
以下、口蹄疫とは何か・我々販売者や消費者が知っておくべき事などを書いて行きます。長文になりますが、最後まで読んでいただければ幸いです。
【1.口蹄疫とは】
口蹄疫(こうていえき)はウイルス性の急性伝染病で、主に牛・豚・羊・山羊・鹿などの蹄(ひづめ)を持つ動物に感染します。
口の中に水ぶくれができて餌が食べられない、脚(蹄)が不自由になるなどして衰弱していき、死に至るという病気です。
衰弱していくので当然肉質や牛乳などの品質は落ち、家畜としての価値(販売価格)が激減してしまいます。
現在のところ、これといった特効薬のない病気です。消毒が主な予防策になります。
また、伝染力が非常に強いこと・空気感染により爆発的な伝染を引き起こしてしまう事から、感染した家畜が見つかった農場や牧場に居る家畜は「ウイルスを保菌している」とみなされ、全て殺処分されてしまいます。
空気感染の恐れがあるので家畜の移動や輸出も制限されます。移動する事でウイルスを運んでしまう可能性がある為です。
ウイルスは衣服や車などにも付着して長期に渡り生存し、農場だけでなく作業従事者や付近を走行する車の消毒も必要になります。
如何に恐ろしい伝染病なのか、御理解頂けましたでしょうか?
【2.口蹄疫がもたらす市場への影響】
前述の通り、感染した家畜は殺処分される為、市場に出回りません。また、仮に感染した家畜の肉等を食べても人体に影響はありません。
通常、家畜が育ち出荷されるまで半年〜年単位の時間が掛かります。5/19現在、殺処分が確定している家畜(牛、豚)は約12万頭。
単純計算ですが、12万頭分のあらゆる生産流通加工販売がストップされる事になります。
スーパー等では一括りに「国産和牛」や「国産豚」と呼ばれる事がありますが、その中に占める宮崎県産品の割合はかなり高めです。
(宮崎県は肉用牛の飼育数全国3位&肉用豚全国2位、どちらも全国合計の1割が宮崎に居ます)
また、宮崎県産の仔牛は松坂牛・肥後牛・近江牛など、全国各地のブランド牛へ育てられます。
宮崎県の仔牛(素牛と呼ばれます)は各地へ出荷され、各ブランドの基準に基づき肥育されていくのです。
出荷される為に育てられていた仔牛も殺処分の対象となります。つまり、宮崎県だけでなく全国各地のブランド牛肉の流通にも影響を与えます。
更に今回、優秀な血統を持つ繁殖用の種牛55頭中49頭も殺処分の対象となりました。
「エリート中のエリート」と呼ばれる6頭は例外的に緊急避難し難を逃れましたが、生き残ったのは僅か6頭です。生産力の低下は計り知れません。
(市場への影響とは少し離れた話題になりますが)現地で戦う畜産農家の人々の肉体的・精神的疲労も懸念されます。
想像出来ますか?自分の子供が殺される光景を。
手塩にかけて育てた我が子が容赦なく殺されていく光景を。
まとめると、
・宮崎県産の牛肉や豚肉・乳製品などの生産力低下、価格高騰、流通停止
・全国各地のブランド牛の生産力低下、価格高騰、流通停止
・間違った認識による風評被害(消費者の買い控え等)
・輸出制限による世界各地への流通停止
・畜産農家の廃業拡大、現状回復までの間流通量の減少
といった影響が懸念されます。
【3.流通・販売に携わる方へ】
ここまで読んだ方はお気づきでしょう。我々流通販売業に携わる者としては決して他人事ではない事に。
スーパーだけではありません。デパートやレストラン、食肉・畜産物を扱うあらゆる業界に少なからず影響は出始めると思われます。
何度でも言いますが「市場に出回らない対策は取られており、宮崎の畜産品は安全です」。
「宮崎県産肉は扱っていません」と店頭に掲げたスーパーが何件か存在した、と聞き本当に残念な気分になりました。
消費者の方々へ商品の安全性を伝える事こそ我々の職務ではないでしょうか?
食物を扱う業種の関係者として、誤解無きようお願い申し上げます。
【4.消費者の皆様へ】
項目3にも書きましたが、敢えてもう一度申し上げます。
「市場に出回らない対策は取られており、宮崎の畜産品は安全です」。
また、蹄を持つ家畜の伝染病であり、鶏などへの感染報告は有りません。
もちろん、農産物も安全です。
どうぞ今まで通り宮崎県産の商品を御利用下さい。おいしいですよ、宮崎牛に黒豚。先日地鶏の炭火焼を頂きましたが、こちらも本当に美味でした。
ちょっとしたきっかけで宮崎産のマンゴーを頂いた事があるのですが(実は当方、試食してみるまで食わず嫌いでした)、それ以来マンゴーはむしろ好物です。
宮崎県産の商品を利用する事が、結果的に宮崎県の畜産農家への支援にも繋がります。
「宮崎の人々が困ってる、でも何も出来ない」と嘆く前に、是非宮崎県産の商品を使ってみて下さい。
畜産品だけでも食肉に限らず、牛乳やチーズ等色々な商品が有りますよ。
【5.最後に】
冒頭で「私は九州のスーパーで働いている者です」と書きましたが、実は宮崎県に行った事も無い、言わば部外者です。
スーパーの従業員ですが、精肉部門の者でもありません。一般食品担当者です。
ただ、口蹄疫に苦しむ宮崎県の復興を願う一人であります。
それ故に、むしろ書きたい事を正直に書くことが出来ました。
この内容に御理解頂けた方、どうか少しでも多くの方に情報を届ける協力をお願い出来ませんか?
このページへのリンクを貼って頂いても構いませんし、本文を直接コピーでもOKです。もちろん、周囲の方々へ口コミでの伝達でも構いません。
ブランド豚は壊滅状態、ブランド和牛の元になってる宮崎牛の種牛も感染してしまい、
別の場所に逃げていた特に血統の良い6頭のうち1頭が感染が判明し、残りの5頭も殺処分の危機にあります。
これだけの事になってるのにほとんどニュースにすらなってません。
ここまでなるまで政府も何も対処してくれてません。
約1年前の知事の選挙問題の腹いせ的な対応の悪さです。
最悪の事態になっていってるようです。
同じ国民なのにこれは悲しくなります。
1日も早い口蹄疫の収束を願います。
徳之島に対する政府に従わないとどうなるかの見せしめでもあるのかな?
怖い怖い。